Wall Streetから見たGillette · 日本語版 · 第05番
Wall Street:内か、外か
Wall Streetの挑発
どんなシステムも、いずれ同じ問いを発する。
あなたが誰かではない。
何を知っているかではない。
何を信じているかではない。
肝心な問いはひとつだけだ。
内にいるのか。
それとも、外にいるのか。
市場はこの原理で動く。
クラブはこの原理で動く。
政府はこの原理で動く。
友情でさえ、この原理で動く。
ルールはいつも、違うものとして示される。
仕組みは決して違わない。
内にいれば、人はそれを機会と呼ぶ。
外にいれば、人はそれを排除と呼ぶ。
それでも構造はまったく同じままだ。
Wall Streetは、地上のたいていの場所よりもそれをよくわかっている。
壁になるのは、めったに価格ではない。
アクセスだ。
情報だ。
タイミングだ。
ポジションだ。
世界が金の物語を語るのは、金が説明しやすいからだ。
アクセスはもっと難しい。
アクセスは、金が現れるずっと前に価値を生む。
アクセスは、権威が現れるずっと前に力を生む。
アクセスは、製品が現れるずっと前に市場を生む。
だから、いちばん重要な決断は、何を買うかでは決してない。
買うという行為が行われる部屋に、入ることを許されるかどうかだ。
文明とは、部屋の集まりにすぎない。
開いている扉もある。
閉じている扉もある。
たいていの人は、錠前を眺めて一生を過ごす。
ごくわずかな人が、別の扉を作って一生を過ごす。
フェルディナンド・フレーガ
